広島県の特産品野菜、青大きゅうりをご紹介

青大きゅうりとは

青大きゅうりとは、普通のきゅうりと違ってかなり大型のきゅうりです。
その大きさは長さ30cm、重さ約1㎏になるほど巨大で、見た目からもインパクトがあるのですぐにその違いがわかります。

このきゅうり、実は品種改良をしたきゅうりというわけではなく、日本古来から作られている品種なのです。
主に中国地方で栽培が盛んであり、広島県では大正時代から栽培が盛んで現在は特産品となっているようです。
愛知県でも同様に栽培が盛んであり、こちらは昭和初期の第二次世界大戦前から栽培が多くされていたそうで、両県で地域ブランドとして有名になっているとのこと。

普通のきゅうりと違うのはその大きさでしょうが、大きさ以外にも味にも違いがあり、通常のきゅうりよりも内側の果肉が厚く柔らかくて粘り気も強い、そして甘みもあるとのこと。
調理方法としては塩もみや浅漬など、通常のきゅうりと同様の調理方法はもちろん、煮物や炒めものでも美味しくいただけるということです。

贅沢で貴重な野菜

実は青大きゅうり、広島県でもとてもメジャーな野菜でブランド商品ではあるのですが、入手するには県民でも少々難しいと言われています。
その理由としては、この野菜が比較的生産量が少ないことにあります。
というのも、青大きゅうりを生産するためには気温や土壌の状態を整えるだけではなく、降水量や標高の高さも密接に関わってきます。
そのため、青大きゅうりの栽培に適した環境は広島県内でも数が少なく、全国まで供給できるだけの量は確保できないのだとか。

野菜生産出荷安定法によって、広島でもきゅうりなどのメジャー野菜が安定して供給できるように取り組んでいますが、青大きゅうりの場合はそうもいかないようです。
入手も難しく希少性が高い青大きゅうりを求めて、旬の時期には県外からわざわざ食べにくる人もいるほどの大人気なブランド野菜。
今後、広島県でしか食べられない特別な野菜として、私たちを魅了していくことでしょう。