英語が使えたらいいなと思う人は多いでしょう。
趣味でもビジネスでも、英語が使えれば便利な場面はたくさんあります。
世の中には聞き流すだけで英語が頭に入ってくるだとか、これさえやれば手っ取り早く英語への理解が深まるだとかいった教材が溢れています。
しかし、実際には母国語と別の言語を新しく学ぶのは簡単ではありません。
そして日本語と英語は大きく違うので、習得するのは難しいと感じるはずです。
英語を本当に理解するためには、英語を使っている人々がどのように世界を捉えているのかをまず学ぶ必要があります。
それに気が付くだけで、ぐっと英語の身に付き方が変わります。
日本語と英語の構成の違いを知ろう!
単純に英単語や文法を学ぶだけでは、真の意味で使える英語は身に付きません。
日本語にある言葉が英語にはなかったり、逆に英語のことわざが日本語では訳すことが難しかったりすることがあります。
それはそもそもの世界の切り取り方が言語によって異なるからです。
まずは英語によってどのように世界が切り取られているのか、イメージを掴んでいきましょう。
そして日本語と英語が違うということを踏まえた上で、文法や名詞・動詞・前置詞などの役割について学んでいくのが効果的です。
例えば、日本語の文章は時としてどこで区切るのか不明瞭になるほどだらだらと続いたりします。
一方で、英語の文章では必ず1つ1つの単語が毅然と独立している作りになっています。
そのため、英語では語順が非常に重要になり、主語を省略することはありません。
こうした違いをしっかりと掴むところから、まずは始めていきましょう。
英語圏での思考の癖を知ろう!
日本の自己が相対的であるのに対して、英語圏の自己は唯一独特のものとして存在しています。
もう少しわかりやすく言うなら、日本語話者は相手に合わせようという同調を重んじる傾向にありますが、英語話者は合わせる必要性をまず感じていません。
英語圏の人は、お互いの自己を主張して、それを認め合おうと考えるのです。
英語圏では、個々のアイデンティティがしっかりと確立されているほど美徳とされるので、英語では自分の立場や主張をはっきりと伝えることが重要になります。
そのため、曖昧な言い方で誤解を生んでしまうことは避けて、勇気を持って自分の意見や気持ちをはっきりと言葉にすることが大切です。
まとめ
英語学習をするなら、最初に日本人が英語を習得するのは簡単ではない、という心構えを持つことが重要になります。
まずは英語の世界観を捉えて、英語での思考方法を探るのが先決です。
英語では語と語を繋いで文を作るのではなく、語と語を並べて文にするということを意識します。
それから英語の文法や単語の原理、その役割についての理解を深めていきましょう。
英語が使えるようになれば、趣味でも仕事でも役に立つ場面はたくさんあります。
この本は英語を学ぶ上での心構えや抑えるべきポイントが、非常にわかりやすく書かれています。
まずはじめにどんな姿勢で勉強を始めればいいのか、英語学習のコツをここまで丁寧に書いている本はなかなかありません。
これからの英語学習を効率よくするためにも、是非読んでみて欲しい一冊です。