なぜ茨城は干し芋シェア日本一なのか?理由と干し芋の種類、生産過程について

干し芋といえば茨城ですよね。
茨城県は干し芋の国内シェアが全国一位だそうです。
干し芋ってどうやって作られるのでしょうか。
干し芋にはどんな種類があるのでしょうか。

干し芋シェア日本一が茨城県である理由

茨城ではこれまで、行政と民間企業が連携して地産地消を推進してきました。
平成24年には「茨城をたべよう運動推進協議会」が設立されています。
茨城の国内における干し芋のシェアは9割にも及びます。
主な理由として、恵まれた環境、熟練の職人によるクオリティの高さ、三つ星生産者の育成の3点があげられます。

①恵まれた環境
主な生産地は干し芋栽培に適した気候条件となっています。だから、多くの干し芋を生産することができます。干し芋の主な生産地はひたちなか市、東海村、那珂市です。
3つの地域の環境の特徴が、以下の3点あります。
・火山灰によってできた水はけの良い土壌である
・ミネラル分が豊富な潮風が吹く
・冬季でも晴天の日が続く

②熟練の職人によるクオリティの高さ
茨城には、干し芋作りのプロがいます。干し芋の味は、調味料などででごまかせません。だから、素材そのものの味を引き出す技術が必要になります。干し芋作りは「蒸す」「適切な大きさに切る」「乾燥させる」の3つの工程があり、それぞれの工程で、茨城には熟練のプロがいます。

③三つ星生産者の育成
茨城では、さつまいもの三つ星生産者を育成に力を入れています。干し芋の味の要となるのが、「さつまいもの質」だからです。さつまいもの認証制度として「ほしいも三ツ星生産者」があります。

干し芋にはどんな種類がある?

干し芋には、大きく分けると平干しと丸干しの2種類あります。
さつまいもを切って乾燥させたものが、平干しです。スーパーやコンビニでよく売られているのがこちらです。そのため手に入れやすく、リーズナブルなのもポイント。
蒸したさつまいもをそのまま乾燥させたのが、丸干しです。
平干しと比べると乾燥に時間がかかるのが特徴。そのため、お値段は割高となっています。ただし、味に関しては申し分ないでしょう。さつまいもの甘さ、柔らかさをより堪能できます。

干し芋が出来上がるまでの工程

干し芋の完成までには、洗う・蒸す・皮むき・切る・乾燥と、さまざまな工程が必要となります。
このように干し芋とは、ただ干しただけで出来るものではありません。さまざまな工程があり、丁寧に時間をかけて作られるからこそ、美味しい干し芋が出来上がるのですね。